帝人の2020年本決算内容を簡単に調べてみました。帝人は化学製品や繊維の企業だとぼんやり思っていましたが、他に医薬品やITの企業であることは知りませんでした。決算書を見て知ることが多いです( ゚Д゚)

2020年3月期の本決算発表内容

帝人 3401の株価
●2020
5月8日終値:1681
配当:60
●配当利回り:3.5
PER(株価収益率):9.48
PBR(株価純資産倍率):0.79
●株主優待:なし

↓現在のチャートの動き。コロナ禍では1,426円まで下落しました。年度ごとの値動きが激しいです。昨年2019年の通期業績発表では営業利益が前年比2ケタマイナスとなりました。

2018年9月には、米中摩擦の長期化で中国がポリカーボーネート樹脂の調達を減らしたため、ポリカボーネート価格下落の影響を受けています。

売上高、営業利益は昨年比マイナス

連結業績です。決算期間は2019年4月1日~2020年3月31日までです。日本基準会計です。

↓昨年比
●売上収益 85374600万円 -3.9%
●営業利益 562500万円  -6.3%減
●経常利益 5433700万円 -9.8%減
●親会社株主に帰属する当期純利益 2525200万円 -44%減

2019年10月ポリエステルフィルム子会社の全持分を譲渡し第3四半期連結会計期間から連結除外しています。

損益計算書

フィルム事業子会社譲渡に係る一時費用や繊維・ 製品事業の子会社に係る減損損失が110億3000万円計上され、親会社株主に帰属する当期純利益はが大幅な減益となりました。

バランスシート

◎流動資産50532300万円>流動負債28764000万円
〇固定資産4989億円<固定負債30517400万円+純資産4114900万円

流動比率175%=流動資産÷流動負債×100(昨年174%)
自己資本比率40%=純資産÷総資産×100(昨年41%)
ROA
 2.6%(純資産利益率)=当期純利益÷資産(昨年4.5%)
ROE
 6.5%(自己資本利益率)=当期純利益÷純資産(昨年10.9%)

流動資産が流動負債の1.7倍あるため現在のところバランスシートに問題ありません。ROEは低下しました。

キャッシュフロー

・営業キャッシュフロープラス
・投資活動キャッシュフローマイナス
・財務活動キャッシュフローマイナス

営業活動のキャッシュフローの主な増減は、税引前利益と減価償却費の計上でプラス。
投資活動のキャッシュフローの主な増減は有形固定資産の取得とフィルム事業子会社株式譲渡でトータルマイナス。
財務活動のキャッシュフローの主な増減は長期借入金の返済、配当金の支払いでマイナス。

優良企業型のキャッシュフローです(^^)/

セグメント事業ごと営業利益

主な子会社です。
・帝フロンティア(商社)…非上場
・帝人ファーマ(医薬品や在宅医療機器)…非上場
・インフォコム(ITシステム)…東証一部4348

セグメント事業別営業利益前年比
・マテリアル事業(繊維製品)2129800万円…-10%減
・ヘルスケア事業(医薬品、医療機器等)3255000万円…-9%減
・その他事業(IT799600万円…+11%増

マテリアルの売上の3割が自動車・航空機向けのため、来期の収益も影響が出ると見られています。その他事業のITでは、子会社インフォコムの電子コミック「めちゃコミック」が好調です。2020年3月期通期業績は営業利益が2ケタ増でした。

地域別売上高と前年比
・日本 47752800万円…-5%減
・中国 10083300万円…-5%減
・アメリカ 10991400万円…-4%減
・アジア 7258900万円…-3%減
・米州 2025900万円…-5%減
・欧州他 7262300万円…-2%減

海外の売上が半数を占めます。自動車関連の損失を少し医療関連やIT事業の収益で補うかもしれません。

まとめ

コロナ禍による経済活動低迷の影響で次期の見通しは、売上高-12.2%減、営業利益-28.8%減、当期利益-26.4%減です。自動車関連の銘柄は厳しくなりました。

余談…帝人の名称由来は「帝国人造絹絲」→「ていこくじんぞうけんし」です。
カッコいい(^^)/