2020年1月下旬から中国のコロナウイルス感染発生地、武漢市に近い湖北エリアのショッピングモール専門店ゾーンの営業休止や総合スーパーの営業時間短縮などで業績の影響が懸念されていたイオンの決算発表がありました。

中国子会社の決算期は12月であり大半の中国子会社の1月以降の業績は今期連結会計年度の連結業績に含まれておらず、結果は10年連続増益となりました(^^)/

イオングループの業績を全て含んだ、イオンの連結決算の内容を簡単に調べました。決算内容を分析する練習していますが勘定科目が難しい…<m(__)m>
→イオングループ一覧はこちら

2020年2月期の決算発表内容

イオンの株価と利回りです
●2020年4月10日終値:2113.5円
●配当:36円
●配当利回り:1.7%
●PER(株価収益率):236.79倍←かなり割高( ゚Д゚)
●PBR(株価純資産倍率):1.72倍

↓現在のチャートの動き。
2008年のリーマンショック、2012年は尖閣問題で中国デモ隊の被害に遭うなど低迷していましたが、株主優待人気銘柄として上昇中(^^)/

売上高と営業利益が増益

●営業収益8兆6042億700万円で前年同期比 +1.0%増
●営業利益2155億3000万円で+1.5%増
経常利益が-4.3%減
●親会社株主に帰属する当期純利益-13.5%増

営業収益:10期連続増収。過去最高を更新
営業利益:5期連続増益。過去最高を更新

経常利益は、イオンディライトの子会社(カジタク)で判明した過年度の不正会計の修正額を一括計上した影響を除けば増益となりました。

好調だったセグメント事業

↓営業収益が前期比増+事業
ヘルス&ウエルネス事業…ドラッグストア、調剤薬局
総合金融事業…クレジットカード事業、フィービジネス、銀行業
ディベロッパー事業…ショッピングセンターの開発及び賃貸
国際事業…アセアン地区及び中国における小売事業

ウェルシア薬局、キャッシュレス推進政策でクレジットカード、イオンモール、中国ASEAN地区が好調でした。特にウェルシア薬局が2ケタ増でした。


↓営業収益が前期比減-事業
●GMS事業
…総合スーパー、弁当惣菜専門店
SM事業…スーパー、小型スーパー、ディスカウントストア、コンビニ
サービス・専門店事業…総合サービス業、アミューズメント、 外食、ファミリーカジュアル服・婦人服・靴等を販売する専門店
その他事業…モバイルマーケティング事業、デジタル事業等

スーパー事業は通期の業績は前期比減でした。コロナショックが追い風で2月の売上が激増しています。終息後もスーパー利用者が続くか注目です( ゚Д゚)
サービス・専門店事業はイオンディライト(カジタク)の不正で前期比減です。

バランスシート

銀行業により、現金、預金や売掛金が増えています。流動負債は社債が増えています。

↓IFRS 第16号の適用
・有形固定資産が増加
・リース債務(流動及び固定負債)が増加

〇流動資産6兆7133億5200万円>流動負債6兆5992億2100万円
〇固定資産4兆3493億3300万円<固定負債2兆6141億8600万円+純資産1兆8492億7800万円

流動比率101%=流動資産÷流動負債×100
自己資本比率9.6%=(純資産-非支配株主持分)÷総資産×100

ROA 0.6%(純資産利益率)=当期純利益÷資産
ROE 4.0%(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本(純資産)

自己資本比率30%以下、流動比率はギリギリ100%以上で安全性に欠けるバランスシートです( ゚Д゚)

ギリギリながらもイオンは株主還元に努めています<m(__)m>
来期、2021年2月期の配当予想も中間で普通配当18円、期末で普通配当18円を合わせた1株当たり年間配当金36円の予定だそうです(^^)/

キャッシュフロー

◎営業活動のキャッシュフローの増減は、主に預金から現金を増やす、仕入債務の増加、その他資産・負債の増加でトータルプラス。
※減価償却費の割合が税引前利益の167%に相当し、当期に支出された費用からは利益を確保できてない。

◎投資活動のキャッシュフローの増減は、銀行業における有価証券の売却及び償還による収入が減少、銀行業における有価証券の取得による支出が減少、固定資産の取得による支出が減少でトータルマイナス。(イオンフィナンシャルがアリアンツ生命保険の株を持分60%取得)

◎財務活動のキャッシュフローの増減は、イオンモールが社債の発行による収入、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーの増減額が減少、長期借入収入の減少、社債の償還による支出が増加でトータルプラス。

※積極投資型のキャッシュフローです。
有価証券の売却はコロナショックの影響で行ったのだろうか?と想像してしまいます(@_@)

損益計算書

支払利息が昨年より多く借入金が増えてきているのでしょうか。有価証券の売却で特別利益を得るなど資金繰りがハードにも見えますがこんなものなのでしょうか…(@_@)

まとめ

イオンファンタジーは、一部の店舗で営業を停止し2020年3月の状況で前年比7割減となっているようです。イオンモールも一部店舗で営業停止になっているので来期の決算は海外と国内を含めて厳しくなりそうです((+_+))

決算資料を読むのは本当に難しいです、事業が多いと特にハードです(*_*)